はじめまして、

和子/源氏(WAKOGENJI) へ ようこそ



 私は「儚い(はかない)」という文字が好きです。それはニンベンに夢と書きます。ニンベンは人を意味しますから、人が夢をみると書く訳ですが、これを叶うとか実現するという意味の言葉でなく(はかない)と読むことに決めた、昔の国語学者の心意気が好きなのかもしれません。 
 所詮、夢は儚く終わるものなのでしょうか・・・・・。

 人生70余年が過ぎました。私はずっと、「この字を(はかない)と読ませてなるものか」 と頑張ってきたように思います。年老いた父や母を看ていた頃には、いつか時間が自由に使えるようになったら、好きな「源氏物語」の現代語訳に挑戦したい…… この夢を儚く終わらせてはならないと思っておりました。

 平成9年5月、横浜市 山内地区センターにて、保田晴男先生をお迎えして「古典を読む会」が開かれました。その講義で語られる美しい平安絵巻にすっかり魅せられてしまいました。

 国文学者であった父の遺伝子を受け継いでか、私には人一倍言葉に対する執着があるようです。
過去に書かれた現代語訳「源氏物語」には、まるで官能小説かと誤解されるようなモノや、私の中の「源氏物語」とは全く違った様子で描かれたモノ等が多く、ただ,難解で長く、若者たちが文字離れするのも仕方がないとさえ思われます。

 そこで、教職課程を終えた私としては、「 中学生にも分かるような、易しい言葉で綴った現代語訳があっても良いじゃないか……」 と、訳文に取り組むことにしました。そしてこの易しい「源氏物語」が、いつの日か「原文のままの「源氏物語」を読んでみたい!」という気持に繋がる きっかけになれば嬉しく思います。
 「源氏物語」は全54帖からなりますから、完結にはまだ遠い道のりですが、毎帖楽しみにして下さる方々に励まされ、これからも楽しく続けていきたいと思います。

 さらに、和歌の多い文章を横書き(HP)で著すことに抵抗がありましたので、美しい友禅和紙で装丁した本「源氏物語」各巻 及び「源氏絵物語」を作りましたところ、大変好評をいただき、ご希望の方々にお届けできるようになりました。
 そして、日本和紙工芸協会主催の「2001年 作品展」に於いて、この「源氏物語」全10巻が銅賞をいただき、身の引き締まる思いがしました。
 「源氏物語」を通して沢山の方々に出逢い、沢山の幸せをいただきましたことを、心から感謝申し上げたいと存じます。

 和子の訳した源氏物語、題して「和子/源氏物語」(WAKOGENJI)をごゆっくりお楽しみください

                                      

                                      ( 平成25年春 小川 和子)

古典「源氏物語」を読む会


   

   

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