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系図と人物紹介
第1部 桐壺
(第1帖)藤裏葉(第33帖)
光源氏の出生、継母藤壷への思慕、朧月夜との密会露見から須磨への流離を経て、
准太上天皇の地位を得るまでの栄華物語が綴られています。


光源氏(ひかるげんじ)父・桐壺帝の第二皇子。母が身分の低い更衣のため、「源氏」という臣下の身分に落とされ、皇位継承権もないままに育てられ、幼い頃から学問をはじめ琴笛に大層優れている。亡き母に大層よく似た継母・藤壷を慕い続けることから、愛の遍歴がはじまる。輝くばかり美しい容貌から光の君と呼ばれる。「源氏物語」は光源氏を主人公とした愛と栄華の物語である。

桐壺帝(きりつぼてい)光源氏の父、弘徽殿の女御との間に第一皇子がいるが、桐壺更衣への愛情は比類ないものであった。更衣亡き後に藤壷を迎え、光源氏を手許で養育する。藤壷と光源氏の不義の御子をわが子として養育します。光源氏22歳の時譲位し、翌年死去します。

桐壺更衣(きりつぼのこうい)光源氏の母、故大納言の姫君。 帝のご寵愛を一身に受け皇子(源氏の君)をもうけるが、女御たちの妬みを受け病につき、皇子3歳の時に病死してしまいます。

弘徽殿の女御(こきでんのにょうご)右大臣家の姫君で桐壺帝の正妻。第一皇子(のちの朱雀帝)をもうけ、朱雀帝即位後には皇太后となり、絶大なる権力をふるうことになる。妹・朧月夜と源氏の君の密会を理由に、源氏の君を政界から葬ることにしますが、朱雀帝が重く患われ、自らも病気になって、源氏の君の復権を余儀なくされる。この物語を通じて、ことごとく源氏の君と反目する立場にある。

藤壷(ふじつぼ)先帝の姫宮で、桐壺更衣亡きあと宮中に迎えられ、桐壺帝のご寵愛を受ける。源氏の君は母によく似た美しい藤壷を慕うようになる。源氏の継母にあたり5歳年上。源氏の君との初めての逢瀬で懐妊し、不義の御子(のちの冷泉帝)を産み、桐壺帝ご崩御のあと出家します。37歳で死去。

葵上(あおいのうえ)左大臣家の姫君で、光源氏の元服の夜結婚。源氏の君より4歳年上、高貴でとりすました姫君で、源氏の君は親しみが持てない。葵祭りの車争いから御息所の生霊が取り憑き、皇子(夕霧)出産の後に亡くなります。心打ち解けてからの死去は、源氏の君を大層悲しませます。

空蝉(うつせみ)伊予の守の後妻で、中流階級の心惹かれる女性として登場します。源氏の君と一度だけ契りますが、その後はずっと逃げ続け、夫の任地へ下って行きます。

夕顔(ゆうがお)頭中将が愛した姫君で3歳になる姫(玉鬘)をもうける。頭中将の正妻(右大臣家の四の君)から恨みを受け、姿を隠すが忍ぶ仮住まいで源氏の君と出逢い、愛情を交わす。しかし六条御息所の生霊にとりつかれて、儚い命を落とすことになる。優しく素直な愛らしい姫君で、亡くなられた後も、源氏の君は忘れられずにいる。

六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)源氏の君の亡兄・前の坊(皇太子)の未亡人で、姫君(のちの伊勢の斎宮)がある。源氏の君より7歳年上で、美しく高貴で教養深く、物事をつきつめて考える性格。それが生霊となって、夕顔や葵上を苦しめることになる。娘に付き添って伊勢に下るが、任期果て上京すると、娘(のちの秋好中宮)を源氏の君に託して病死する。

紫上(むらさきのうえ)ー若紫(わかむらさき)父・兵部卿の宮(藤壷の兄)が外につくった姫で、母を亡くし祖母・尼君のもとで育つ。光源氏が北山を訪れた時に見付け、愛しい藤壷の面影に大層良く似ていることから、二条院に引き取って養育する。源氏の君が生涯を通じて愛し続けた姫君である。光源氏40歳の頃、朱雀院の姫・女三の宮(13歳)を妻に迎えてから病につき、出家を願いますが許されないまま43歳で病死します。

末摘花(すえつむはな)常陸宮の姫君。父宮を亡くし後見もない心細い立場で、内気で琴を唯一の友として、ひっそりと暮らしている。源氏の君のお通いがあり、雪明かりに見た紅い鼻の姫として、末摘花(紅花・べにばな)と呼ばれ、源氏の君の後見を受けることになる。

朧月夜(おぼろづきよ)右大臣家の姫君で弘徽殿の女御の妹。朱雀帝に入内することになっていながら、光源氏と密会を続け、これが発覚したことで、
弘徽殿の大后の逆鱗にふれ、源氏の君は、須磨、明石へ流離の身となる。その後、朱雀帝の寵愛を受けながらも、内心は源氏の君を愛し続け、帝の正妻でなく女官の最高位・尚侍として朱雀帝に仕える。

花散里(はなちるさと)麗景殿の女御(桐壺帝の頃)の妹君で、希な源氏の君のお通いを信じて待つ姫君である。

明石上(あかしのうえ)光源氏が須磨から明石へ流離の身となっている時に、出逢った明石入道の娘。琴の名手で、寂しい君の御心を慰めることになる。源氏の君が帰京してから、女の御子を出産しやがて姫君は紫上の養女として京に迎えられ、その後、明石の上は六条院に上がる。

玉鬘(たまかずら)頭中将と夕顔の間にできた娘。頭中将の妻にいじめられ、夕顔の乳母に預けられ、筑紫に下り行方知れずになる。美しく成人し上洛して、源氏の君に引き取られるが、その美しさが宮中の評判となり、多くの男達に慕われる。遂に、鬚黒の大将と結婚し、2人の姫君を持つことになる

頭中将(とうのちゅうじょう)左大臣家の御子で、源氏の君の妻・葵上の兄。舞や管弦の嗜みに優れ、源氏の君にライバル意識を燃やしながらも、一番親しめる人でもある。右大臣の四の君と結婚。また、夕顔との間に女御子(玉鬘)をもうけるが、行方知れずになり捜し続けている。

夕霧(ゆうぎり)源氏の君と葵の上との御子。左大臣邸で育てられ、元服を機に源氏の君の厳しい教育方針のもとに、勉学に励むことになる。内大臣(もと頭中将)の娘・雲居雁と幼なじみで愛し合っていながら、内大臣のお許しがでず苦悩するが、やがて雲居雁と結婚する。

雲居雁(くもいのかり)内大臣(もと頭中将)の娘。源氏の君と葵上の御子・夕霧と結婚する。

惟光(これみつ)源氏の君の乳母(めのと)の息子で、源氏の君が一番信頼する家来。

右近(うこん)夕顔の姫君にお仕えする女房(部屋を与えられた女官のこと・妻ではない)。夕顔亡き後、二条院にて源氏の君にお仕えすることになる。ある日、筑紫から上洛する玉鬘(夕顔の遺児)と偶然出逢い、二条院に連れてくる。

少納言(しょうなごん)紫上にお仕えする女房。北山から二条院へと紫上ずっと付き添って仕え続ける。

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系図と人物紹介
第2部 若菜上
(第34帖)(第41帖)
源氏の君が女三宮を妻に迎え、この幼い妻と柏木との不義の御子(薫)の誕生から、女三宮の出家へ。
紫上の死去により、生きる望みを失った源氏の君が出家をする、光源氏の晩年の物語が描かれています。


光源氏(ひかるげんじ)父・桐壺帝の第二皇子でありながら、母が身分の低い更衣のため、「源氏」という臣下の身分に落とされ、皇位継承権もないままに帝の手元で育てられ、幼い頃から学問をはじめ琴笛に大層優れている。亡き母に大層よく似た継母・藤壷を慕い続けることから、愛の遍歴がはじまる。輝くばかり美しい容貌から光の君と呼ばれる。「源氏物語」は光源氏を主人公とした愛と栄華の物語である。

紫上(むらさきのうえ)父・兵部郷の宮(藤壷の兄)が外につくった姫で、母を亡くし祖母・尼君のもとで育つ。光源氏が北山を訪れた時に見付け、愛しい藤壷の面影に大層良く似ていることから、二条院に引き取り養育する。源氏の君が生涯を通じて愛し続けた姫君である。光源氏40歳の頃、朱雀院の姫・女三の宮(13歳)を妻に迎えてから病につき、出家を願いますが許されないまま、43歳で病死します。

女三宮(おんなさんのみや)朱雀院の娘で、13歳で準太上天皇である源氏の君に嫁ぐ。内大臣(もと頭中将)の子・柏木と密通により、不義の子・薫を出産。その後、出家してしまう。

柏木(かしわぎ)内大臣(もと頭中将)の息子。宮中で催された蹴鞠で、源氏の妻・女三宮の姿に魅せられ契ります。これにより女三宮は懐妊し、不義の子・薫を出産する。女三宮の出家を聞いて病につき、まもなく亡くなります。

落葉宮(おちばのみや)柏木の妻。柏木が病死した後、夕霧から思いを寄せられます。

夕霧(ゆうぎり)源氏の君と葵の上との御子。左大臣邸で育てられ、元服を機に源氏の君の厳しい教育方針のもとに、勉学に励むことになる。内大臣(もと頭中将)の娘・雲居雁と幼なじみで愛し合っていながら、内大臣のお許しがでず苦悩するが、やがて雲居雁と結婚する。

雲居雁(くもいのかり)内大臣(もと頭中将)の娘。源氏の君と葵上の御子・夕霧と結婚する。夕霧が落葉宮に心惹かれていることを知った雲居雁は、嫉妬を覚え、実家に帰ってしまいます。

秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)亡くなった六条御息所の娘で、伊勢の斎宮を経て、源氏の君に引き取られます。

内大臣(ないだいじん)・もと頭中将(とうのちゅうじょう)左大臣家の御子で、源氏の君の妻・葵上の兄。舞や管弦の嗜みに優れ、源氏の君にライバル意識を燃やしながらも、一番親しめる人でもある。右大臣の四の君と結婚。また、夕顔との間に女御子(玉鬘)をもうけるが、行方知れずになり、のちに対面する。 息子の柏木が、源氏の君の妻・女三宮と契り、不義の子・薫をもうける。

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系図と人物紹介
第3部 匂宮
(第42帖)〜夢浮橋(第54帖)
源氏の君と女三宮との御子・薫(実は柏木との不義の子)を中心に、玉鬘の美しい2人の娘の話。
またの薫と匂宮をめぐる宇治の姉妹の物語(宇治十帖)が語られている。


光源氏(ひかるげんじ)父・桐壺帝の第二皇子でありながら、母が身分の低い更衣のため、「源氏」という臣下の身分に落とされ、皇位継承権もないままに帝の手元で育てられ、幼い頃から学問をはじめ琴笛に大層優れている。亡き母に大層よく似た継母・藤壷を慕い続けることから愛の遍歴がはじまる。輝くばかり美しい容貌から光の君と呼ばれる。「源氏物語」は光源氏を主人公とした愛と栄華の物語である。

内大臣(ないだいじん)もと頭中将(とうのちゅうじょう)左大臣家の御子で、源氏の君の妻・葵上の兄。舞や管弦の嗜みに優れ、源氏の君にライバル意識を燃やしながらも、一番親しめる人でもある。右大臣の四の君と結婚。また、夕顔との間に女御子(玉鬘)をもうけるが、行方知れずになり、のちに対面する。息子の柏木が、源氏の君の妻・女三宮と契り、不義の子・薫をもうける。

匂宮(におうのみや)今上帝と明石中宮の御子。美しく陽気で軽い感じのする宮は、源氏の異母弟・八宮の娘(中君)と契り、二条院に連れてきます。さらに夕霧の娘・六の君と結婚します。また、中君の妹・浮舟にも言い寄ります。

(かおる)源氏の君と女三宮の御子(実は、柏木と女三宮の不義の子)である。出生に疑問を抱きつつ、玉鬘の娘(大君)に思いを寄せます。また八宮の娘(大君)にも思いを募らせ、ある日出生の秘密を知らされます。久しぶりに宇治を訪れた薫は、大君によく似た浮舟に心惹かれますが、この恋も実りません。

浮舟(うきふね)源氏の異母弟・八宮の娘で大層美しく、薫と匂宮の2人の男から愛され,思い悩んで死を決意しますが、宇治川で僧都に助けられ出家してしまいます。

宇治の大君(おおのきみ)・中君(なかのきみ)源氏の異母弟・八宮の娘。八宮亡きあと、薫が慕う大君は、薫の愛を受け入れずに妹・中君を薫の相手にと考えている。しかし中君は匂宮と契り、思い悩んだ大君は病みついて亡くなってしまいます。

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